やりたくなるリハビリ

ポジショニングとは

普段私達は就寝中に何度も寝返りを行うことで、身体の同じ部位に圧がかからないように調整できています。しかし手足や体幹などに重度の運動麻痺や著しい筋力低下を有する方達は自力で寝返りを行うことが困難なことが多く、介助者側で一定時間事に良肢位に体位変換を行う必要があります。

不良肢位になる事で寝ている際には必要ない筋肉の緊張がみられてしまうことがあります。そこでクッションなどで身体とベッドの隙間を無くしたリラックスできるポジショニングを行い、筋肉の緊張の緩和を促す必要があるのです。

当院ではリハビリスタッフが患者様に合わせたポジショニングを設定し、シートを作成することで病棟スタッフ全体でその患者様の良肢位を確認し、適宜体位変換を行っています。ポジショニングを行うことで筋緊張の緩和はもちろんですが、褥瘡の予防や浮腫の軽減を促すこともできます。
患者様皆様が安全に安心して病棟での生活を送れるようにスタッフで共有しています。

ポジショニングシート①

ポジショニングシート②

ポジショニング学習会の様子

メダカの飼育

 当院のリハビリ室にはメダカの水槽があります。日々患者様から「可愛いわね」とのお声を多く頂きます。このメダカの飼育はアニマルセラピー(動物介在療法)といいます。元々は古代ローマ時代から始まったもので、主に心療内科や精神科で行われていました。その中の一つのアクアリウムセラピーというものです。
 病院という日常生活からかけ離れた空間では、病気による痛み・入院生活でのストレスによって気分が落ち込み、活動する意欲が低下してしまう方もいらっしゃいます。
動物とのふれあいを通じて不安やストレスを軽減する効果があります。他にも日々の成長や変化を観察する事で、普段の生活でも周囲に関心を向ける意識づけになる、メダカを通して生き物を飼っていた頃の事や故郷の風景など、昔の事を思い出すきっかけにもなります。実際にメダカの産卵期には多くの方がまだかまだかと待ち遠しくも嬉しそうな表情でお腹の大きい子の出産時期を予想しながら日々観察されていらっしゃいました。
 今後もメダカが優雅に泳ぐ姿や日々の成長を皆様と見ていきます。

※当院では感染対策として、定期感染ラウンド・毎日の水替え水槽掃除を実施しています。

緑茶味のトロミ氷

「むせる人にはトロミをつけると良い」ということをご存知の方は多いですね。
これは、その「トロミ」をつけた緑茶を凍らせ、小さな氷にしたものです。もちろん、溶けるとただのお茶ではなく、「トロミのついたお茶」になります。
緑茶であることもポイントです。緑茶には抗菌・殺菌作用があり、口腔内の衛生を保つ効果があるのです。
食事を摂ることも、水分を摂ることも誤嚥のリスクが高いために難しくなった方の多くは、喉の渇きを訴えられます。
そういった方々が、ただの氷を舐めることは水を飲むことと大差なく、危険です。そんな時に、このトロミ氷を舐めていただきます。誤嚥のリスクを減らすための“トロミ”と口の中をきれいにする効果のある“緑茶”を組み合わせ、少しでも誤嚥のリスクを減らした状態で口の渇きを癒してほしい、そんな私たちの想いが詰まった氷なのです。
また、食事を召し上がっている方に対しては、舌や頬、唇の運動を引き出すために使用しています。口の中で氷を動かすだけで、とってもいい口の体操になります。