⑤保険治療と自費治療について

歯科で治療を受けていると、被せ物(冠)をする時や入れ歯を作る時等に、自費治療の物を勧められることがよくあると思います。また、最近よく耳にするインプラント(人工歯根)も自費治療となります。
保険治療の範囲は、その内容や使用できる材料等が細かく法律によって決められています。
前歯の被せ物を保険で治療できないと思っている方がいますが、糸切り歯(犬歯)までは、保険で白くすることができます。しかし、年数が経つと色が変わってしまう場合があります。もっと透明感を出したい(天然歯に近く)と言う方の場合は、メタルボント(セラミック)と自費治療のものになります。また、奥歯は保険治療ですと銀歯になってしまい、白くすることはできません。
入れ歯の場合も、床の部分がプラスチックだと保険治療で対応できますが、金属床(床が金属なので薄くでき、熱が伝わりやすい)やバネが見えない等の特殊な入れ歯は、自費治療となります。
また、歯並びを治す矯正治療は、基本的に自費治療となります。
自費治療は、場合により有効性は大きいと言えますが、金額もかなり高くなってしまうこともあるので、それぞれの特徴や利点・欠点、そして保証・メンテナンスなどしっかり説明を聞き、納得してから決めましょう!
本来ならば、平等でよりよい歯科治療をすべての方に受ける権利があります。
相互歯科はこれからも「保険でよい歯科医療」の運動を友の会や患者のみなさんと一緒になって、とりくんでんでいきたいと思っています。ご協力よろしくお願いします。

※インプラント:歯を失った部分の顎の骨に金属製(チタン等)の特殊なネジを歯根の代わり埋め込む治療法
※金属床:総入れ歯の場合のみ特定療養費になるので、一部保険治療が使えます。