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循環器
老いは血管と共に
「人は血管とともに老いる」といいます。
生きているかぎり、心臓と血管は、片時もなく働き続けなければいけません。このため、循環器の病気も高齢化社会とともに増加し続けています。また、ストレスの多い現代社会では、働き盛りの人でも、心臓病にかかることは珍しくありません。
虚血性心臓病
虚血性心臓病とは、心臓に酸素と栄養を供給する冠動脈の動脈硬化のために、心筋の酸素欠乏から生じる狭心症/心筋梗塞のことです。
特に心筋梗塞は、2人に1人は死亡する重篤な病気です。発作出現から治療までの時間とのたたかいとなります。
治療法の中心は、カテーテルという細い管を用いて、動脈硬化で閉塞した冠動脈を、再開通させる方法です。心臓発作は、いつ起こるかわかりません。このため私たちは、近隣の医療機関とも連携しながら、24時間体制で対応できるように心がけています。
心不全
心不全とは、さまざまな心臓病が原因で、心臓のポンプとしての機能が傷害され、全身とのバランスが崩れた状態をいいます。ひどいと自分で呼吸することができなくなり、人口呼吸器で対応することもあります。
何とか急性期を乗り越えても、風邪などを契機に、再発を繰り返す可能性があります。再発予防のためには、薬をきちんと飲むとともに、食事や日常生活において十分な注意が必要です。患者さん1人ひとりの条件に併せた生活指導をめざしています。
不整脈
さまざまな心臓病から心拍(脈)の乱れが生じます。また、不整脈は心臓の機能をさらに低下させ、悪循環を形成して行きます。
脈が著しく低下すると、めまい・失神が出現します。この様な時には、ペースメーカーを埋め込む必要があります。私たちは緊急も含め、迅速で安全な対応を行っています。
下肢動脈・腎血管性高血圧
動脈硬化は全身の血管に影響を及ぼします。歩行時に足が痛んだり、足の傷が治りにくいといった症状があれば足の血管の動脈硬化を考える必要があります。当院では上肢と下肢の血圧を同時に測定し、血管の硬さ、下肢動脈の血流障害を見つけだし、エコー検査にてスクリーニングを行っています。場所にもよりますがカテーテルを使った治療にて血流を改善させる手技を行っています。また、腎臓の血管が動脈硬化で狭くなると高血圧が出現してきます。カテーテルを使った手技で血管を広げることにより血圧のコントロールが良好となることもあります。
循環器の病気は、進行するまでなかなか症状が出ませんが、一度、症状が出現すると、瞬く間に命にかかわる危険性があります。
私たちの診療活動も早期発見から、突然の心臓発作に対応するための緊急対応、さらには、その後の社会復帰から慢性期の管理へと広がって行きます。そのすべての場面において、患者さん、ご家族の立場に立ち、真摯な診療活動を続けて行きたいと考えています。
(循環器内科・医師 田村英俊)
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