お答えする人:丸橋和子(医師 産婦人科)

C:月経(生理)のいろいろ

 1.1.生理不順はいつまでに治せば大丈夫ですか?

 いつまでになおせばいい、という期限はありません。生理不順の原因や程度によって治療の必要性が異なります。
 手遅れということにはなりませんが、1年以上生理が止まった状態をそのままにはしないようにして下さい。


 1.2.痛み止めを使ってると効かなくなるって本当ですか?

 「くせになる」とよく言われますが、そんなことはありません。薬が効かなくなるのは、薬に慣れたせいではなく、症状が強くなって来た場合が多いです。また、痛み止めは、痛みのピークに使用するより、痛くなり始めに使用したほうが効果的です。


 1.3.生理痛が楽になる方法ありますか?

 骨盤の中の血流を良くするためきついガードルをはかない、下半身浴などで身体を温める、神経をリラックスさせるような軽い運動や規則正しい生活などがよくいわれます。自分にとって何が快適なのか、自分のからだと対話してみてはいかがでしょうか。


 1.4.生理をずらしたいんですけど。

 低用量ピルを使用することでずらすことが可能です。


 1.5.レバーのような、膜のようなものが出る時があります。

 生理は、子宮の中で成長した「子宮内膜」が剥がれるときに生じる出血です。ですから、生理の量の多い日に多少の膜のような成分が出たり、小さな血の塊が見られるのは異常ではありませんが、血の塊が何日も続くのは異常です。ぜひ、産婦人科を受診しましょう。


 1.6.生理が終わったと思ったら、またすぐに出血するんですけど異常ですか?

 排卵前後は子宮の中の膜が不安定であったり、ホルモンの関係で出血することが時々あります。生理が終わって1週間ぐらいですと、多くの人は排卵前後に相当するので、少量の出血は「排卵に関係した出血」の可能性があります。
 生理周期と無関係に不正出血がある人は、ポリープがあったり、炎症があるかもしれないので、婦人科受診をお勧めします。