アスベスト・塵肺外来
2005年に「クボタショック」でアスベスト(石綿)による健康被害が社会問題となりました。
アスベストは耐熱性、耐久性に優れているため、長く建築材料などに使用されていました。アスベストを職業性、または環境から長期間持続的に吸入することで、20年以上たってから石綿起因性の病気が現れることがあります。胸膜中皮腫、肺がん、石綿肺、石綿びまん性胸膜肥厚、石綿胸膜プラークなどが代表的なものです。
アスベスト外来では、石綿を扱う職業に従事したかたなどが、石綿関連疾患が疑われるかどうかの診断を行います。職歴などの問診、胸部レントゲン、CTなどを利用します。
肺がんが石綿関連であることが診断されると、一定の条件を満たすと労災の認定を受けることが可能です。また、石綿健康管理手帳の申請を行うことができることがあります。
労災認定の申請手続きは、医療福祉相談職員含めて相談を行っています。2007年度は全国で1,496名(肺がん501名、中皮腫995名)のかたが労災認定を受けており、年々増加しています。また、労災適応とならない場合でも、石綿健康被害救済制度(環境省)の利用が可能になる場合があります。
石綿関連肺疾患の定期的な病状評価と治療、石綿健康管理手帳を交付されたかたの定期検診の受託医療機関となっています。
石綿関連以外の珪肺などの塵肺の診療も併せて行っています。
診療日: アスベスト・塵肺外来 毎月第二火曜日午後 (必要時は呼吸器内科外来でも受け付けています)
担当医師: 呼吸器内科専門医
受診のしかた:電話でお問い合わせください。他の医療機関ですでに検査、診療を行っている患者様は、診療情報提供書と画像情報をお持ちください。
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