受動喫煙に要注意!主流煙よりこわい副流煙:暮らしの健康教室

脳卒中や心筋梗塞、肺がん… 子どもは中耳炎・虫歯も

5月31日は世界禁煙デーです。世界禁煙デーは、たばこが健康被害をもたらすことを社会に訴え、たばこの消費量を減らすことを目的に作られました。
2018年度のスローガンは、「2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」となっています。厚生労働省は、喫煙を原因とするがんなどの病気で年間約12~13万人が死亡しており、受動喫煙による死亡は、肺がんと冠動脈疾患だけでも年間6800人という推計を報告しています。
先日、奈良県の某市役所で喫煙後45分間は、呼気からの受動喫煙を考えて、エレベーターの使用を禁止したということが話題になりましたね。煙草の煙には煙草を吸う人本人が吸い込む主流煙と、煙草の火種から立ち上る副流煙があります。
副流煙は主流煙に比べて毒性物質の濃度がかなり高く、ニコチンなら2.8倍、タールは3.4倍。発がん性があるニトロソアミンという物質にいたっては、25~100倍も濃度が高まっています。
受動喫煙による健康被害は大人では動脈硬化を進ませて、脳卒中や心筋梗塞、肺がんなどを引き起こします。
子どもでは心臓や肺の病気だけでなく、中耳炎や虫歯の原因にもなります。

受動喫煙を避ける3つの行動

受動喫煙を避けるためには、①禁煙対策のとれたお店を選ぶ。終日禁煙のお店ならベストですが、喫煙スペースが壁やガラスで囲われた完全分煙のお店を選びましょう。②煙草を吸っている人には近づかない。煙草の煙は無風の状態でも半径7メートルは広がります。喫煙者から距離をとり、風が吹いていれば風下には行かないようにしましょう。③喫煙直後の人には近づかない。喫煙直後は、呼気に有害な煙が残っています。喫煙直後は1~2分経ってから部屋に戻るようにしてもらいましょう。
受動喫煙を完全に防ぐことは今の日本では困難です。しかし、煙草を吸う人も吸わない人も今一度受動喫煙に意識を向けて、煙草の害から自分自身や周りの大切な人を守っていきましょう。

◇健康のいずみ 第533号(2018年5月5日)より