健康日本21とは?

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けんせい歯科 歯科医師 浅野貴博

 「21世紀における国民健康づくり運動」の「趣旨」「基本的な方針」「目標」などについて、その概要を解説するとともに各分野の数値目標を掲載したものです。
その中に、生活習慣病およびその原因となる生活習慣の課題について9分野があり、その中には「歯の健康」の項目があります。そこには、高齢者において歯の喪失が10歯以下であれば食生活に大きな支障を生じないという研究に基づき、生涯にわたり自分の歯を 20歯以上保つことにより健全な咀嚼能力を維持して健やかなでたのしい生活を過ごそうという8020(ハチマルニイマル)運動が提唱推進されています。

現状は、50歳以降では平均して2年に1本強の歯が喪失しています

歯の喪失のリスク因子としては、いくつかの疫学調査より、喫煙・進行した歯周病の有無・口腔清掃の不良・根面う触(むし歯)の有無等が示されおり、これらに対する対策としては、定期的な歯科検診を受け、早めのう触(むし歯)の治療・歯石除去・歯面清掃などの予防処置指導を受けることが歯の喪失を減らせることが明らかになっています。

また、高齢者においては、歯の喪失などにより口腔内状況がもっと複雑となます。
さらには、歯肉の退縮により露出した歯の面にできるう触(むし歯)がリスクを大きくします。
口の中と入れ歯の清潔に気をつけて、定期的にチェックをしていきましょう!