病棟全体で取組む褥瘡ケア

 当院では褥瘡(床ずれ)患者様を多く受け入れています。褥瘡とは、一定時間以上骨と皮膚の間の組織の血流が低下、又は停止されることにより起こる血流障害です。この褥瘡は、低栄養状態やむくみ、オムツによる湿潤環境など様々な要因によって発生します。
当院には10cm大を越える巨大褥瘡の患者様も入院されますが、《2階すみれ病棟では》週2回(褥瘡の状態によっては3回)の入浴や清潔保持を行ったり、週に1回医師の回診で適切な薬剤の検討を行ったり、栄養補助食品などを使い栄養状態の改善を図ったり、車椅子乗車時間を増やし出来るだけ同じ場所に圧力がかからない様にするなど褥創治癒を目指し、病棟スタッフだけでなく、医師・薬剤師・管理栄養士・リハビリスタッフが一丸となってケアをしています。このような取り組みからわずか半年で褥瘡治癒に至った症例もあり、前年度では院内で事例検討会も行いました。学びや情報を共有しながらこれからも病棟全体として取組んで行きたいと思います。 2階すみれ病棟 看護師