ざいたこだより&元気応援だより

能登半島地震の被災地支援に行ってきました

健生会ふれあい相互病院リハビリテーション部、理学療法士の清水です。
3月末、能登半島地震被災地支援のために石川県輪島市にある輪島診療所を訪問しました。震災発生から3ヶ月以上が経過していますが、その爪痕は色濃く残っており、診療所周辺も地割れや倒壊家屋によって道路が寸断されており、徒歩でも通れない場所が多くありました。また、断水や避難生活も継続しており、元の生活からは程遠い状況でした。

初日は、友の会会員の安否確認のために訪問行動を行いました。殆どの方が、自宅での生活継続が困難な状況であり、近隣の学校などへ避難していました。中には、半壊・準半壊の住宅で生活を継続している方もいらっしゃる状況でした。

2日目は、山間地域に在住の80歳代ご夫婦宅の片付けを行いました。ご夫婦は、震災後に金沢市へ避難していました。金沢市は、ライフラインが整っていますが、都心部での生活に馴染めず、そのストレスから塞ぎ込みになった夫のために、輪島市へ戻る決断をされたそうです。母屋は倒壊していたため、母屋の隣にある納屋で生活再開を希望していました。納屋は、生活するには適した環境とは言えませんでしたが、不用品を運び出し、生活環境を整えました。ご夫婦からは、感謝の言葉と新鮮なミニトマトをいただきました。

最終日は、山間地域の孤立集落に水と食料の支援物資運搬を行いました。山間地域までの道のりは予想以上に過酷でした。土砂崩れにより道路は寸断され、迂回しながら目的地を目指しました。自動車では進めない場所は、水と食料を背負って徒歩で向かいました。

長く続く被災生活で計り知れないストレスを抱えているであろうにも関わらず「輪島診療所です!!」と声をかけると、住民の方々は表情を和らげて近況を教えてくださいました。それだけ、輪島診療所が地域に根付いていると感じることが出来ました。
また、この地域では訪問先の住民が不在でも、隣近所の住民が「〇〇さんなら息子さんのところに行ったよ」「今日は〇〇にいると思うよ」と教えて下さいます。地域住民の繋がりが強く、素敵なコミュニティだと感じました。短い期間の支援活動でしたが、現地から離れていても出来る支援活動は沢山あると思います。被災地の方々が、一日でも早く安寧な生活を取り戻せるように願うとともに、出来る支援活動を継続していこうと思います。

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