手術について

当院の婦人科手術

　婦人科手術では悪性腫瘍や巨大子宮筋腫において開腹手術となりますが、良性卵巣腫瘍や子宮筋腫、骨盤臓器脱の場合、体への侵襲性が少なく、早期退院を目指して、内視鏡手術を行っています。
　内視鏡手術は腹腔鏡下手術および子宮鏡手術を含みます。当院で1年間平均250件の内視鏡手術を行っています。
　腹腔鏡手術は腹部に小さな傷で手術を終えることが多いですが、患者さんの特徴に合わせて、安全性を考慮し、小開腹によって腹腔鏡補助下手術となることもあります。
　子宮鏡下手術は経膣的な操作で子宮の内腔にできた粘膜下筋腫やポリープなどを切除します。合併症が少なくて、殆どの場合、1～2泊の入院で治療ができます。

手術項目

子宮筋腫や卵巣腫瘍に対する開腹手術
子宮脱などに対する膣式手術
卵巣腫瘍、子宮内膜症、不妊症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術
子宮鏡下手術
帝王切開　等

手術実績（2022年度）

2022年4月～2023年3月

手術	件数
子宮（癌･肉腫）（開腹術）	16件
子宮（良性疾患）（開腹術）	33件
卵巣（癌･肉腫）（開腹術）	6件
卵巣（良性疾患）（開腹術）	6件
腹腔鏡下（ラパロ）手術	107件
子宮頸部切除術	28件
子宮脱手術	10件
子宮鏡下（子宮筋腫除外）手術	87件
帝王切開術	135件
頸管縫縮術	16件
産婦人科手術（その他）	37件
産科手術（その他）	86件
合計	586件

子宮頸部切除術（円錘切除術）は、子宮頸部上皮円腫瘍（上皮内癌、高度異形成）に対する手術です。
当院では、子宮頸部異形成又は上皮内癌に対するレーザー照射治療は実施しておりません。
※産婦人科では悪性腫瘍手術に対する腹腔鏡下手術は行なっておりません。

手術料金

治療名	料金（3割負担の場合）
開腹（子宮全摘） ※子宮全摘術	約25～27万円
人工妊娠中絶（自費）	初期（～11週）（日帰り）：20万円初期（～11週）（１泊）　：22万円中期（12～21週）（避妊指導なし）：35万円中期（12～21週）（避妊指導あり）：38万円
流産手術	～11週まで（日帰り）：3～6万円～11週まで（1泊2日）：5～10万円 12～21週まで（2泊3日）：32～40万円
子宮頚管縫縮術（シロッカー）	5泊6日：7～9万円
子宮頚部（腟部）切除術（円錐切除）	1泊2日：4～7万円
子宮内膜ポリープ切除術	1泊2日：6～11万円 2泊3日：6～13万円
子宮鏡下有茎粘膜下筋腫切除術	1泊2日：6～11万円 2泊3日：6～13万円
腹腔鏡（卵巣腫瘍） ※子宮付属器腫瘍摘出術（両側）	約20～23万円
腹腔鏡（子宮筋腫摘出） ※腹腔鏡下子宮筋腫摘出（核出）術	約28～30万円
腹腔鏡（子宮全摘） ※腹腔鏡下腟式子宮全摘術	約28～30万円

・オペの手技や麻酔の種類、入院期間によっては上記の金額よりも高額になることもあります。
・限度額適用認定証を事前に取得いただくことをおすすめしております。

クリニカルパス

クリニカルパスとは、入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた計画書です。

クリニカルパス（クリティカルパス）とは、治療や検査の標準的な経過を説明するため、入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた計画書です。入院の際、患者さんにお渡しして、入院中に受ける検査・手術の予定や手術後のリハビリなどの治療内容、食事・入浴などの生活の流れをスタッフよりご説明しご理解いただき、安心して入院生活を送っていただくためのものです。

入院中の生活

食事

朝食7:40頃　昼食12:00頃　夕食18:00頃

検査や治療で食事を遅らせる場合は「絶食」扱いになります。検査後に食事を依頼される場合は、看護師に申し出てください。
検査後食は、「パン・牛乳・果物」となりますのでご了承ください。
小児科などで提供させていただく午後3時の「おやつ」は夕食を提供する患者さまを対象とさせていただきます。
治療食を召し上がっていただいております。持ち込みを希望される場合は、医師、看護師にご相談ください。
入院中、患者さま同士の食べ物のおすそわけ、出前による食事・差し入れ等はご遠慮ください。