医療と介護の崩壊をくいとめる転換点

八王子共立診療所所長
奥野 開斗
健康のひろば第170号(2025年7月15日)より

 猛暑が当たり前のようになっていますが、みなさんお変わりないでしょうか。訪問診療で患者さんのお宅に伺うと、かなり蒸し暑いお部屋の中で過ごされている方がいます。高齢になり暑さを感じにくくなることもありますが、やはり電気代を気にしてエアコンを控えている場合もあるようです。物価はあがるのに賃金や年金はあがらず、庶民の暮らしは厳しくなるばかり。暮らしを守る物価高対策、消費税減税を早急に実現してほしいものです。
 医療と介護を取り巻く状況も深刻です。医療機関の受け取る診療報酬は国が決めていますが、長年にわたり低く抑えられており、日本病院会など6病院団体の調査では、2024年度に赤字病院は69%まで増加しました。これを踏まえ「ご存じですか?あなたの街の病院がいま危機的状況なのを!地域医療はもう崩壊寸前です」「このままでは、ある日突然、病院がなくなります」と苦境を訴えています。同様に介護報酬も国が低く抑え続けており、在宅介護サービスの事業所は倒産が相次いでいます。ヘルパー不足もあいまって、すでに必要な介護サービスを受けられない高齢者が、全国で生まれています。
 今度の参議院選挙は、医療と介護の崩壊をくいとめられるかどうか大きな転換点になります。診療報酬と介護報酬の抜本的な引き上げを訴える政党・候補者を応援します。

ページ上部へ戻る