PFAS関連情報のページ

 健生会の診療所では、発がん物質として注目されている有機フッ素化合物(PFAS)の血液検査を2024年5月より開始しました。研究目的ではなく、通常診療の中でPFAS血液検査を実施するのは、国内では初めてのことです。血液検査にてご自分の体内のPFAS蓄積量を知って、健康被害の予防に役立てましょう。

PFAS関連のお知らせ

PFAS血液検査の流れ

検査項目:7項目のPFAS(PFOS・PFOA・PFHxS・PFNA・PFDA・PFUnA・NMeFOSSA)
※米国科学工学医学アカデミーの検査基準

1回目 採血検査

受付

健生会の診療所
「PFAS(ピーファス)血液検査」とお伝え下さい。
※検査対象年齢は但し書がある場合を除き、高校生以上です。

ご本人による問診票記入

採血

結果説明日の予約(採血日より1か月以降の日時)

2回目 検査結果の説明 ※必ず保険証をお持ち下さい

受付

看護師による問診

医師による結果説明・診察

必要に応じて、検査(エコー・血液)を実施

【PFAS合計20ng/mL超の場合、以下の検査を推奨】
  • 腎臓がんのスクリーニングとして腹部エコー
  • 甲状腺触診と甲状腺刺激ホルモン(TSH)検査
  • 潰瘍性大腸炎のスクリーニングとして便潜血検査
  • 精巣がんに対して問診や触診
  • 乳がんに対して検診受診の確認・推奨
  • 脂質異常症の病歴確認と脂質検査

PFAS検査料金

一般料金 :11,000円
健康友の会会員: 9,900円
※一般、会員ともに税込み

PFAS相談外来実施診療所

※必ず事前にお問い合わせください
※以下のリンクから問診票をダウンロードし、事前に記入して検査実施日にお持ち頂くことができます。

PFAS血液検査Q&A

Q1:PFAS(ピーファス)とは
A1:人工的に作られた化合物です。水や油をはじき熱や薬品に強いため、原子爆弾や泡消火剤の製造など軍事利用に始まり、様々な工業製品・生活用品に使用されています。
Q2:PFASは、健康にどのような影響を及ぼしますか?
A2:PFAS研究が進んでいる欧州や米国での報告によると、腎臓がんや精巣がん、乳がん、甲状腺疾患、潰瘍性大腸炎、脂質異常、低出生体重児や妊娠高血圧などの発症に影響しているとされています。
Q3:血液検査でわかることは何でしょうか?
A3:血液検査では、体内のPFAS蓄積量を知ることができます。PFASは環境中で分解されにくく、水や食品などを通して体内に蓄積されます。健診と同様に定期的に検査を受けることで、体内のPFAS 値が減少しているかどうかを判断できます。
Q4:検査後には、どうしたらよいのでしょうか?
A4:外来での結果説明を受けたのち、医療的なフォローが必要な場合、腹部エコーや血液検査を保険診療で行いますので、ご安心ください。「PFASガイドブック」をもとに、生活上のアドバイスも行います。
Q5:子どもも、検査を受けられますか?
A5:お子さんの体内汚染を心配される声をたくさんいただいています。米国やカナダでは1歳〜、欧州や韓国では3歳〜が検査対象です。立川相互病院付属子ども診療所では3歳から検査を実施します。
Q6:年齢に関係なく検査は必要ですか?
A6:誰もが「健康で安心して暮らしたい」と願っています。どなたにでも、定期的な健診と同じように血液検査をお勧めします。ご一緒に健康被害を予防しましょう。

PFASガイドブック

全国各地でPFAS(1万種類以上に及ぶ有機フッ素化合物の総称)汚染が明らかになりPFASが健康被害をもたらす原因物質として注目されています。このガイドブックはPFASと汚染の現状について学び(正しく恐れ)、しっかりと防御し、地域住民が力を合わせ汚染源をつきとめ、流出をくいとめる一助とするために作成しました。

ガイドブックのテーマ

  1. PFASの特性と健康被害
  2. 世界と日本の水汚染と規制
  3. 多摩の会発足と血液検査、相談外来
  4. 摂取経路とPFASフリーな生活ガイド
  5. PFASは国民的課題 自治体、都、国へ要請