丁寧に暮らす

 PFAS相談外来が始まった。650名が血液検査に参加し、多くが高濃度を示した。ガンや低体重出生などの健康リスクの予防のため特別の注意が必要だ。「妻と娘は30年間浄水器を使用し、家族の水に注意してくれた。なぜ私のPFAS濃度は最高の数人の高さなのか」Iさんの疑問だ。
 1960-70年代に出た「沈黙の春」「複合汚染」を思い出す。環境汚染の闘いと身を守る生活を続けてきた。女性たちは自他のために丁寧に暮らしてきた。5月の新聞は、米軍基地の地中には監視対象外のPFASの前段階の物質が大量にあり、微生物によりPFASに変化し、影響が数世紀におよぶ可能性(米大学チーム)を報じた。放置する為政者、米軍は許せない。人間を大切にする社会に変えよう。数世紀先の子孫のためにも。

宮地秀彰

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