学生時代のおくりもの

 学生時代の6年間をサッカー部で過ごした。体づくりが第一と入部した。強制はなく自主性が大切にされた。試合には出たわけではないが、1年目には東日本の医学部の大会で優勝した。「気が付いた人がやる」文化、「1週間の夏合宿に比べれば、何事も大したことはないと思える」経験は、その後、折に触れ背中を押してくれた。「子ども時代」から、大人として社会へ出ていくまでの、貴重な旅だった。合宿所生活や、様々にかかわってくれる先輩を含めると、数十人の異年齢集団の生活だった。
 最近は、若い時代の延長線上ではなく、体力にあわせて、現役の人たちを邪魔しないよう、細く長く、切れ目なく、時には少し勢いをつけて過ごしている。

宮地秀彰

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