虹色のアライ・バッジ

 診察が終わるころ、「聞いていいですか?胸のバッジは何ですか?」。私「これは、あなたの味方です。ここは安全であり、必要な力になります。LGBTQ・性的少数者の人に安心してもらうバッジです」。女性「女学生の時、長崎で被爆しました。差別や発病、結婚の不安がありました。少数者の気持ちはよく分かります。質問して、話せて良かった」とニッコリ。私も対話ができ、温かい気持ちになった。
 受付にある旗や職員の胸のバッジに気付かれているかも知れません。虹色のバッジ。アライAllyは同盟、味方。差別や不平等の解消、権利擁護を表明する。どんな人にも、語れないことがあり得ることを忘れない。無自覚なうちに差別的かもしれない。学び支え合い地域に、仲間とつながりを広げたい。

宮地秀彰

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