良質な経験を子ども時代に

 初めての海は10歳頃、おじが伊勢湾に連れて行ってくれた。子ども会では、製材所のおじさんがトラックに子どもを乗せて、木曽川へ。お稚児さん、村祭り、どんど焼き。母たちはちらし寿司を振る舞ってくれた。季節を感じ、様々な人々に混じって過ごした。1950年代、質素だが豊かな子ども時代を送った。地域は子どもを分け隔てなく包んだ。
 いま年収300万円未満世帯の小学生3人に1人が、1年間にレジャーやスポーツ、映画等「学校外の活動なし」。2人に1人が「放課後に友達とまったく遊んでいない」。体験の格差が深刻だ。こども食堂が1万か所に広がり、中学校より多い。7、8割はだれでも、3分の2は高齢者も参加している。交流、体験の場。子どもに向き合う地べたからの活動だ。

 

ページ上部へ戻る