子どもの貧困は鏡

7月、2018年子どもの貧困率13.5%が発表された。子ども7人に1人が貧困状態。その後景気の後退、10%消費税、コロナ禍が続いている。悪化は必至です。貧困は健康をむしばみ、自己肯定感をもちにくくし、子どもが夢や期待をもち、精一杯力を発揮する自由をさまたげる。社会的不公平です。ひとり親世帯の貧困率は、1985年以降48%を切ったことがない。貧困は個人の努力では容易に解決できない。政治が介入し解決すべきです。
子どもは社会の鏡であり、コロナ禍の私たちの姿でしょう。貧困が起こす健康格差の解消は医療の仕事でもあります。どんな困りごとでも相談に乗る窓口となり、誰もが安心して住み続けられるケアのあるまちづくり、コロナ禍を共に生き抜くクリニックでありたい。

宮地秀彰

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