5歳からの新型コロナワクチン接種

5歳から11歳も接種が始まった。有効成分は3分の1となり、スケジュールは12歳以上と同じ。重症化リスクの高い基礎疾患をもつ子には接種が勧められる。
健康な小児の大多数は軽症だが、流行が長期化し、まれとは言え重症例は出ている。感染による遊びや学びなど行動制限の影響は大きい。ワクチンの発症予防効果は90%ほどだったが、オミクロン株では減少している。重症予防効果は50-70%とされる。まれだが心筋炎(全員が回復といわれる)の報告がある。開始されて日も浅く予断はできない。
かかりつけ医との相談、厚労省や小児科学会のホームページの情報は有用だ。5歳の気持ちに耳を傾け、ゆっくり親子で話し合って、接種を決めたい。子どもに関わる大人の接種は予防に重要だ。

宮地秀彰

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