コロナ禍での出会い

コロナ禍での新たな発見もある。保健所がマヒする中、市内の医師会クリニックが自宅療養中のコロナ患者さんを、電話などで病状や入院の判断と不安に耳を傾け、追跡している。当院ではこの半年で250名をこした。呼吸困難があらわれ直ちに入院へ誘導した例もある。ほとんどがかかりつけではない。
電話の向こうからは、70代の男性が「家内がうつらないかと、一緒に心配している」。「クリニックにつながっていて安心。いつでも相談できる」。日頃つながりのない子育て世代や一人暮らしの青年にじかに触れる。スタッフがやりがいを感じるひと時である。
大過なく過ごしていても、いざというときの市民のよりどころになり、身近で気軽に何でも相談できるクリニックでありたい。

宮地秀彰

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