④歯周病とメタボリックシンドローム

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群:通称メタボ)とは、内臓脂肪型肥満に、高血糖や高血圧、脂質異常などの動脈硬化の危険因子がかさなりあった状態をいいます。
近年、メタボリックシンドロームと歯周病の関わりがあると言われています。体に脂肪が溜まりすぎると様々なサイトカインが分泌され、動脈硬化を促進させてしまいます。この脂肪細胞から出てくるサイトカインと同じ物質が歯周病でも出てくるため、歯周病がメタボ関連の病気である糖尿病を悪化させると考えられています。歯周病が肥満の原因の一つになったり、動脈硬化の誘因になるとも言われています。
また、実際にメタボの判定基準に当てはまる数が多いほど、歯周病のリスクが高まるという研究結果があります。
歯周病とは、「歯垢(プラーク)」という口の中にいる細菌(常在菌)のかたまりが原因で起こる慢性疾患で、30代を過ぎる頃から徐々に自覚症状なく進んでいく病気です。
朝起きたときに口の中がネバネバする・堅いのもが噛めなくなった・疲れると歯肉が腫れる等気になる方は、ぜひ1度チェックをお勧めします。