あきしま相互病院 2階すみれ病棟「1年目の研修の思い出」
若手看護師
私が一番心に残っている新人研修は、採血の研修です。私はこの研修で初めて人に採血を行いました。最初は「針を刺す」「刺してもらう」というだけで怖くて、手が震えたことを覚えています。同期とお互いに採血を行い、採血をしてもらう側の時に声掛けがなくいきなり針が入ってきて痛みを強く感じました。自分が採血をされる側になってみて、患者さんが感じている「痛み」や「怖さ」が実感でき、声かけの大切さや表情の柔らかさがどれほど安心に繋がるかということに気づくことができました。
研修での実技テストを経て、いよいよ患者さんへの採血に臨んだときのことです。緊張しながらも、丁寧に声をかけて採血したのですが、「ちょっと痛かった」と言われてしまいました。申し訳なさと悔しさで胸がぎゅっとなりました。それでも「次はもっと痛みを少なくしてあげたい」と強く思い、先輩や同期に採血の練習をお願いして何度も何度も練習をしました。
練習後、別の患者さんに採血をしました。「手は痺れていないですか?痛くないですか?」と声かけを丁寧にしました。患者さんから「全然痛くないよ、気遣ってくれてありがとう」と言ってもらえました。自分が研修の時に感じた無言で採血されるあの怖さを、少しでも和らげることができたのだと嬉しくなりました。
採血の研修があったからこそ気づけた患者さんの気持ちだったと思います。これからもその気持ちを忘れないようにし、患者さん一人ひとりに向き合って声をかけていきたいです。
