認知症の予防について考える

八王子共立診療所所長
奥野 開斗
健康のひろば第163号(2023年10月15日)より

 9月9日の市民講座では、フレイルと認知症について、地域のなかでどのように予防し、どのように付き合っていくのか、少しヒントになるような話をさせていただきました。そこで紹介した2020年の医学論文では、12のリスク因子をコントロールすることで、認知症の実に40%は予防可能であることが示されています。この内容を踏まえた認知症予防の7か条を改めて紹介します。これを見て、医師として感じることは、診察室のなかでできることは限られており、地域のなかでの健康づくり、健康な地域づくりがとても重要だということです。「住んでいるだけで自然と健康になり、フレイル・認知症になりにくい地域」を目指して、まちづくりにも関わっていけたらと考えています。

「認知症予防の7か条」
①難聴を放置せず補聴器をつける。
②喫煙と過度な飲酒をやめる。
③運動不足を解消し、肥満をさける。
④転倒や交通事故を予防し、頭部外傷をさける。
⑤高血圧、糖尿病、うつ病の早期発見・治療をうける。
⑥すべての子どもに適切な教育機会を与え、大気汚染をなくす。
⑦社会的孤立をしないよう、地域のなかにつながりを作る。

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