運動場でピョンピョンはねながら、腕を大きくふって踊っている。かけっこの順番を待っているのだ。動画で送ってくれた3歳の昨秋の運動会。ニコニコしながら走ってゴール。そのあと見つけた兄と母がいる席へ直行。彼の世界があふれている。
子どもの行動は、あぶない、きたない、うるさい。大人はヒヤヒヤ、ドキドキ、イライラ。つい手を出す、口を出す。ぐっと抑えて、その子らしさを、ゆっくり、たっぷり、発散させたい。
「私は私である」というアイデンティティは、幼い時の、心が深く動いた長期記憶の束に根ざすらしい。したいこと、遊びたい気持ち、生きている実感を大切にしたい。どんな社会になっても、自分自身を生き抜いていく根となるものだ。(実践家・教育者の天野秀昭さんの講演を聴いて)
宮地秀彰