令和の米騒動 主食があぶない

 「来年から米を送れない」。30年前、年取った父から。田は家族とわずかな供出用だった。両親は兼業農家で子3人を育ててくれた。いま田の一部は畑に。頼んだ親戚も年を取り耕せなくなった。山あいの棚田は山になった。休耕田の雑草の始末が大仕事だと、弟は言う。中学卒業のとき、左官にならんかと父は言った。兼業農家では生活できないと思ったのだろう。自由を得るために高校への機会をもらった。
 深刻な米不足が価格高騰を引き起こしている。国の減反政策と「市場まかせ」のためだ。食の安心・安全、国土や自然環境を守る農業は基幹的産業だ。農家が安心でき、若者が喜んで飛び込める農業にすべきだ。農業、林業に興味をもつ若者はいる。生活と技術獲得の後押しが必要だ。応援したい。

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