太陽に向かって伸びる木々

 モノレールの眼下、玉川上水沿いに、若い葉と枝がもくもくと立ち上がる木々が見える。太陽の光をしっかり取り込むために、枝葉が重ならないよう太陽に向かって伸び、形を整えて心地よい。
 30年前イタリアとスペインの旅行に参加した。到着したミラノの早朝、鳥たちの賑やかな声に起こされ、宿から見下ろすと、間近に街路樹のもくもくとした姿があった。市民と労働者が所有し運営する医療機関と企業の見学。スペインでは、第二次大戦から続くフランコ独裁政権下で、労働者が粘り強く自立した連帯経済をつくり上げていた。非営利・協同の研修旅行だった。
 私たちの診療所は、新自由主義がつくり出す困難の下で、地域の切実ないのちと健康の要求に応える医療と介護を、市民、友の会と従事者との共同でめざしている。

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