父育て

 「トウモコロシ」。「イカはいかが」。小学生の女の子3人が、おしゃべりしながらコロコロ笑っている。弟たち4人は思い思いに遊んでいる。トトロのネコバスが人気だった。1990年ころの木曜夕方のわが家。家庭塾と称して、同じ保育園の共働きの子どもたちが集まる。夕食を用意し、宿題をしていた。夜は末息子を風呂に入れ、絵本で寝かしつけた。間引き読みをすると「ダメっ」と怒った。妻は残業と管理業務をすませ深夜に帰宅していた。
 家事と子育ては妻のワンオペ状態。私は、子どもたちにとっては忙しく働いているだけで、共にするものがない状態。職場の理解を得て、木曜は5時に帰宅した。どんどん大きくなる3人の子どもたちの傍らで、父になる苦闘を重ねていた。

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