にどぼこ

にどぼこ。伊那の人から聞いた。年を取り、赤ちゃんに戻ることを言うそうだ。ぼこと言えば、おぼこい。幼い、子どもっぽいこと。
 小さな子とお年寄りは相性がいい。小さな子は自分のなかの子ども時代を蘇らせてくれる。思春期や青年期、壮年期の人たちと接するときも、それぞれの時期を想い起させてくれる。直しのきかない苦い思い出や沸き立つ気持ちを味会う。今彼らはそんな体験を重ねているかも知れないと共感もする。
限られた命の不安を感じつつ、歩んできた経験をまとまりあるものとしてつかむべきと言われる年齢だ。
異なった世代と生き生きと関わり合えたらと思う。健康寿命は大きく伸びた。同世代とも心と力を合わせて過ごせたらと思う。

宮地秀彰

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