ぶらぶら期

最近はコロナですっかり会えなくなった2歳児だが、動画を送ってくれる。遠くの犬やバイクをすばやく見つけて駆け寄ってゆく。公園の道の標識棒を次々揺らしていく。滑り台は大好きだ。
保育園の帰りなど親の辛抱は結構なものだろう。せかされて嫌がる子の目先を変えて家へ急いでいるのだろうか。
この頃の子は、動きながら考え、その楽しみを次々つなげて過ごす人たちだ。邪魔されなければ反抗なんてしない。親や周囲に甘えながら、自分を強く持ち、好奇心豊かに、行動してゆく。意思を止められると心が傷つきやすい。
赤ちゃんから幼児へと成長していく大切な時期だ。大人としては待ったり、負けてやったり、依存と自立の両方を保障する試練のときである。

宮地秀彰

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