涙でストレス発散しませんか:暮らしの健康教室

投稿日から1年以上経過しており、内容が古い可能性があります。

涙がもつストレス解消とリラックス効果を活用しよう

7月9日は泣くことで改めて喜怒哀楽の豊かさについて考える「泣く日」です。大人になると涙を流す機会は減りますし、泣きたくても涙は流せないという方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし実は、涙には心と体に様々な良い影響をもたらしてくれます。
涙を流すと脳がリラックスした状態となります。たくさん涙を流すことで、ストレスの解消や混乱・怒りが改善したという国内の研究結果もあります。
涙にはいくつか種類があり、目の渇きを防ぐ基礎分泌の涙、ごみが入った時に出す反射の涙、感情が動いて流す涙があります。感情の涙はさらに、共感や感動など他人の体験による涙と、怒りや悔しさなど自分の体験による涙に分類できます。
感情の涙にはどちらもストレス物質が含まれており、涙を流すことで物理的にストレス物質を体外へ排出させることができます。
また、泣くことで疲労感や睡眠ホルモンの分泌を促進させて眠りを深くする効果や、免疫力を上げる効果もあります。しかし自分の体験での涙は、緊張状態や血圧上昇を引き起こして精神的疲労をもたらすため、よりストレス解消とリラックス効果を得るのに適しているのは他人の体験での涙となります。

週末ルイ活しませんか?

意図的に涙を流す活動、涙活(るいかつ)という言葉が注目されています。涙一滴には、一週間分のストレス解消効果が続くといわれています。平日に溜まったストレスがピークで翌日が休みでもある週末は、心がリラックスして泣ける準備がしやすいタイミングです。あえて泣く日を作るなら毎週末がお勧めです。週末は感動する映画を見たり、ゆっくり読書を楽しんだりして意図的に泣く日を作ってみましょう。
また辛い時に涙を我慢してしまうと、それがさらなるストレスの原因となります。ストレス解消やリフレッシュのためと考え方を切り替えて、泣きたいときには泣くというのも大切です。涙を上手に利用して、ぜひ涙と一緒にストレスも流してしまいましょう。

◇健康のいずみ 第547号(2019年7月5日)より

>>バックナンバーはこちらから