減塩しながら「食事をおいしく、バランスよく」:暮らしの健康教室

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9月は「食生活改善普及月間」です

9月といえば、食べ物がおいしい季節ですね。厚生労働省は毎年、9月1日から30日までを「食生活改善普及運動月間」としています。今年のテーマは「食事をおいしく、バランスよく」を基本に、「毎日プラス1皿の野菜」と「おいしく減塩1日マイナス2g」です。
現在、日本人の塩分摂取量は1日平均10g以上と、男性8g、女性7gの目標を上回っています。塩分の多い食事は高血圧を引き起こし、腎臓に負担をかけたり、動脈硬化から脳卒中や心筋梗塞などを発症したりと恐ろしい病気につながります。健康に暮らしていくためにも、減塩は大切といえます。

減塩のポイントは主に7つです。

①新鮮な素材で薄味に。
素材のもつ味を活かした調理をしてみましょう。
②香辛料や香味野菜、果物を使う。
胡椒や香味野菜、果物の酸味を利用すると塩分が少なくてもおいしく食べられます。
③低塩の調味料を使う。
減塩の醤油や味噌の利用だけでなく、ケチャップや酢など他の調味料を上手に利用してみましょう。
④具だくさんの味噌汁に。
同じ味付けでも具だくさんの味噌汁なら素材の味が活き、薄味にしてもおいしく食べられます。
⑤外食や加工品は控える。
外食は味が濃くつけられています。表示を見て塩分量の少ない料理を選んだり、野菜を一品足したりしましょう。またハムやベーコンといった加工品は隠れた塩分が含まれています。加工品の食べすぎも注意が必要です。
⑥漬物は控える。
漬物にも多くの塩分が含まれています。同じ漬物でも浅漬けのものを選んだり、食べる量を控えたりしましょう。
⑦麺類の汁は残す。
ラーメンなどの汁には塩分が多く、汁を全部残すとそれだけで2~3gの減塩が期待できます。

いかがでしょうか。
一気に全部やろうとすると食事が味気なく感じられるかもしれません。楽しく自然に減塩できるよう、できそうなところから少しずつ始めてみてくださいね。

◇健康のいずみ 第513号(2016年9月5日)より

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