梅雨時の体調不良:暮らしの健康教室

投稿日から1年以上経過しており、内容が古い可能性があります。

朝日を浴びてセロトニンを活性化

 梅雨の季節となりました。梅雨の時期は気温や気圧の差、日照不足から自律神経が乱れて心身の不調が起こりやすくなります。とくに4月から新しい生活を始めた方は、環境に慣れ始めた今の時期に注意が必要です。

起床後すぐの散歩がお勧め

 心身の不調の予防や改善には運動がお勧めです。これまで運動習慣がない方は、無理のない運動を意識しましょう。とくに心の不調の予防と改善には、起床後1時間以内に15~30分の散歩がお勧めです。太陽を浴びながらの散歩は幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが活性化し、精神の安定や寝つきの改善、頭と身体を活動モードに切り替えることなどができます。毎朝が難しい場合は週1~2回でも大丈夫です。
 30分以上の運動は逆にセロトニン神経を疲れさせるので、心の不調改善目的の散歩は30分までにしましょう。
 散歩以外にも自転車、ダンスなど一定のリズムを刻む運動(リズム運動)がお勧めです。雨の日はベランダや窓際でのラジオ体操も良いです。
 外での運動を中心に行ってきた方は、スクワットや踏み台昇降、ストレッチやヨガなど室内運動も取り入れましょう。広めのデパートを歩き回るのも良い運動になります。

運動を上手に続けるコツ

 運動が続かない人はメリットを探してみてください。例えば、雨の日に出かけて雨天に割引をするお店で買い物をすれば節約になりますし、運動を続けていけば心身の変化を実感できるはずです。すぐに効果が出るものと、少し経ってから出るもの両方のメリットを考えましょう。
 まずはできることから始めて、少しずつやれることを増やしていくと良いです。朝の散歩を例に挙げると、5分間の日向ぼっこから始めて、慣れたら5分の散歩に変更し、徐々に10分15分と延ばしていくなどです。できるものを続けることを意識しましょう。記録をつけると取り組みが目に見えるため、励みになって続けやすくなります。
 梅雨の時期は運動で心身の不調を予防していきましょう。

◇「健康のいずみ」6月号(2022年6月5日/第582号)より

>>バックナンバーはこちらから