紫外線と日焼け対策:暮らしの健康教室

今年も夏がやってきました。紫外線の量は1年間のうちで7月~8月が最も多くなるため、これからの季節はとくに対策が必要です。
紫外線の種類
紫外線には主にUVAとUVBの2種類があります。UVAは5月、7月、8月が最も多く、シミやシワ、たるみなどの原因となります。一方、U V B は7月、8月が最も多く、日焼けやシミ、皮膚がんなどの原因となります。その他紫外線を浴びることで、角膜炎や白内障などの目の病気や、免疫細胞が傷つくことによる免疫機能の低下も起こりやすくなります(図)。
外出時の紫外線対策
紫外線対策をしましょう。外出をするときは日陰を意識しつつ、日傘や帽子、長袖・長ズボンなどで直接太陽からの紫外線を浴びないようにするとよいです。目からの紫外線対策としては、紫外線カット機能のある眼鏡、サングラス、コンタクトレンズなどの着用がお勧めです。
紫外線は壁や地面からも跳ね返ってきます。アスファルトや芝生では10%程度の跳ね返りがあります。反射してくる紫外線は、日焼け止めを使用して防ぎましょう。とくに水中、砂浜は跳ね返りが多く、標高の高い場所も紫外線量が多いので、より注意が必要です。
日焼け止めを使用する際には、むらなく満遍なく塗ることと、汗で流れてしまうため2~3時間おきに塗りなおすようにしてください。肌荒れやかぶれの原因となるので、帰宅後はしっかり洗い流すようにしましょう。
すぐの対処が大切
日焼けをしてしまったらその日のうちの対策が大切です。日焼けは軽いやけどの状態です。まずは日焼けした肌を水や濡れタオル、タオルを巻いた冷却ジェル枕などで冷やすようにします。お風呂はぬるめのお湯にして、強くこすらず優しく洗いましょう。入浴後は保湿クリームなどで保湿をするようにしてください。皮がむけてしまった場合は、無理にはがさず、自然にはがれるのを待ちましょう。
多すぎる紫外線は健康に害を及ぼす恐れがあります。日頃の紫外線対策を意識してみてください。

◇「健康のいずみ」7月号(2023年7月5日/第595号)より

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