VDT(Visual Display Terminal)対策:暮らしの健康教室

パソコンやスマホを健康的に使う習慣を!

 9月28日はパソコン記念日です。1日の中で、パソコンやスマホなどの何らかの機器(VDT)を長時間使用している方は、健康に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

VDTの長時間使用で起こる症状
 画面を長時間見続けていると、目の疲れや渇き、一時的な見えにくさ、頭痛やめまいなどの症状が出ることがあります。また長時間同じ姿勢での作業は、首や肩、腰などの痛み、キーボードやマウス、タッチ画面などの操作による指や腕の痛みを生じさせる場合もあります。
 また、このような身体の不調がストレスとなり、イライラや憂うつ感などの心の不調をきたす恐れもあります。

長時間の作業には小休止を入れる
 このような心身の不調を防ぐために、連続して作業をする場合は1時間ごとに手を止める時間を作ることが大切です。トイレやお茶を飲むなどの小休止や、他の作業を入れるとよいです。首や肩を回す、手首の曲げ伸ばし、上半身をひねって腰を伸ばすなどのストレッチや、目を固く閉じてパッと開く、目を上下左右や円を描くように動かすなどの目の体操もお勧めです。

作業環境の注意点
 室内はまぶしくも暗くもない明るさにし、画面自体もまぶしすぎないようにしましょう。画面の角度や向きを動かせる場合は、光の反射や映り込みがないように調整をします。太陽光が差し込むときは窓にブラインドやカーテンをしましょう。検索画面や入力画面を、黒を基調としたダークモードに変えることもお勧めです。
 姿勢が悪いことも身体のコリや痛みにつながります。画面と目の距離は40cm以上離し、画面の高さは上端が目の高さからやや下に、机の下に物は置かずに足を動かせる広さを確保しましょう。スマホの場合は、うつむかずに目の高さで見るとよいです。
 何かと使う機会の増えたパソコン・スマホ等の作業だからこそ、身体の不調を起こさない使い方を意識してみてくださいね。

◇「健康のいずみ」9月号(2023年9月5日/第597号)より

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