冬の肌荒れ 日々のちょっとした工夫が乾燥肌対策に:暮らしの健康教室

11月8日はいいお肌の日です。乾燥しやすく、夏の紫外線のダメージが残っているこの季節は肌が荒れやすい季節です。
肌が乾燥すると、ニキビやシミ・しわの原因となるだけでなく、全身のかゆみ、湿疹などの症状も現れやすくなります。とくに高齢の方や子どもは、乾燥による湿疹が現れやすいため注意が必要です。
肌荒れによる影響は、皮膚症状だけではありません。荒れた箇所に細菌やウイルスが付着して、感染症にかかる危険性も高まります。

大切なのは「保湿」

肌荒れの予防をしていきましょう。保湿クリームなどを使用して、肌の乾燥を予防することが大切です。とくに目や口の周り、ひざ、すねなどの乾燥しやすい部分は、十分に保湿をしてください。水仕事の多い方は、手もこまめに保湿しましょう。
熱い湯は皮脂膜を溶かしてしまうため、乾燥の原因となります。お風呂は40℃以下の設定がお勧めです。また、長風呂も肌の保湿成分が溶け出してしまうので、湯船につかる時間は15分程度までがよいです。身体を洗う際は、肌の保湿成分まではがしてしまわないよう、泡で優しくなでるように洗ってください。
皮膚の水分量は入浴後10分までは入浴前よりも多い状態となりますが、それ以降はどんどん乾燥していきます。保湿は入浴後10分までに行いましょう。

防寒対策とバランスの良い食事

冷えは血行を悪くさせ、肌への栄養が滞るため肌荒れの原因となります。寒い日は手袋やマフラーなどの防寒対策を行い、身体が冷えないように注意しましょう。また、室内でもエアコンを使用することによって空気が乾燥し肌も乾燥します。加湿器や濡れタオルを干すなど、加湿も同時に行うようにしましょう。
質の良い睡眠やバランスの良い食事も大切です。とくに肉や魚などのたんぱく質や、人参、ブロッコリー、柑橘類などビタミンが豊富に含まれている食品がお勧めです。
肌の乾燥は日々のちょっとした工夫で予防することができます。かゆみや痛みが出る前に、乾燥肌対策を始めてみてください。

◇「健康のいずみ」11月号(2023年11月5日/第599号)より

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