手術部「印象に残った患者さんとの関わり」
若手看護師私は立川相互病院の手術部で働いている2年目看護師です。
当院では消化器外科、整形外科、産婦人科、泌尿器科、呼吸器外科、脳外科、循環器内科、眼科の手術を行なっています。また、血管造影室での業務を行っています。
私は新卒で手術部に配属になりました。学生時代に一度手術室の見学をしたことがありましたが、技術面ではゼロからのスタートになりました。
全身の解剖から疾患、麻酔に使用する薬剤、手術で使用する器械と覚えることが多く大変でしたが、プリセプターをはじめ先輩方が優しく教えてくださり、先生方にも解剖を教えてもらい楽しく覚えることが出来ました。
日々の患者さんとの関わる時間は病棟に比べると少ないですが、その中でも印象に残っている患者さんがいます。
肩の腱板断裂のため手術目的で入院された70代女性。趣味のバドミントンで受傷してしまい、週に5回やっていたパートも休まざるを得なくなりました。手術前訪問で伺った際は手術をして早く良くなり大好きなバドミントンがしたいという思いがありました。しかし、術後訪問の際は肩の可動域の制限があったり、痛みが残ったりと思うように体が動かず、苦しい思いがあることを話されていました。その後リハビリを半年間行ったことで少しずつバドミントンができるようになったと主治医から聞き嬉しく思いました。
このことから、手術をしたからすぐに体が元に戻るわけではなく、段階的にリハビリと共に回復していくことを術前の訪問から伝えていく必要があると感じました。また、患者さんの想いを傾聴し、受容に合わせていくような関わりを心がけていきたいと思いました。