インフルエンザと新型コロナ:暮らしの健康教室

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感染対策と免疫力を高める身体づくりを

今年の冬は新型コロナウイルスとインフルエンザ両方の流行が懸念されています。
インフルエンザウイルスの特徴は、38℃以上の高熱やだるさ、食欲不振などが現れ、やや遅れて咳やのどの痛み、鼻水などの症状が現れます。
一方、新型コロナウイルスの症状は、風邪様症状のみの場合や呼吸困難など重症化する場合まで様々です。特徴的な症状としては、味覚・嗅覚障害、息切れが表れます。

感染対策は同じ

インフルエンザと新型コロナウイルスの感染経路は基本的にどちらも同じです。感染者との近距離での会話やくしゃみ・咳によるしぶきでの感染、ウイルスのついた手で触れた物を他の人が触り、その手で口や鼻などを触ることでの感染です。

冬の乾燥した空気はウイルスをより長く漂わせることとなります。加湿をして湿度を50~60%にしておくことが大切です。また喉の粘膜が乾燥するとウイルスが入りやすくなるので、こまめな水分補給とマスクの着用を意識しましょう。その他、こまめなうがい・手洗いと換気、手指やよく触る箇所の消毒も続けましょう。どちらのウイルスもアルコール消毒が有効です。

インフルエンザの予防接種を

インフルエンザと新型コロナの同時感染という症例が報告されています。しかし同時感染によって重症化するかどうかは、症例数が少なくわかっていません。インフルエンザの予防接種には、インフルエンザの感染予防や重症化予防の効果があります。インフルエンザの予防接種は受けておきましょう。

免疫力アップを

納豆やキムチ、ヨーグルトなどの発酵食品や、野菜やきのこ・海藻類などの食物繊維は、腸内環境が整って免疫力を高めます。また適度な運動と十分な睡眠も免疫力アップに重要です。喫煙はどちらのウイルスにもかかりやすく、重症化もしやすいため禁煙をお勧めします。
ウイルスを過度に恐れる必要はありませんが、これまで通り感染対策を続けていくことが重要です。感染対策と免疫力を高める身体づくりを続けていきましょう。

◇健康のいずみ 第562号(2020年10月5日)より

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