インフルエンザ流行中です!生活の中での感染対策の見直しを:暮らしの健康教室

 今年は例年以上に早い時期から、全国的にインフルエンザが流行しています。またコロナウイルスとインフルエンザの同時感染も懸念されていますので、改めて感染対策を意識することが大切です。

ワクチン接種を
 ワクチン接種が可能な方は、早めにインフルエンザとコロナの一方か両方のワクチン接種をしましょう。今年度中であれば、コロナワクチンは無料で接種できます。またコロナワクチンとインフルエンザワクチンに関しては、接種間隔の制限はなく同時接種も可能です。

マスク着用や湿度管理で感染対策
 日々の感染対策も重要です。帰宅時や調理の前後、食事前は石鹸で手を洗うようにしましょう(図)。また、人が多く集まるところではマスクの着用をお勧めします。
 空気が乾燥すると、ウイルスが空気中を漂いやすくなります。冬はとくに乾燥しやすくなるため、加湿器を使うか洗濯物や濡れタオルを部屋に干すなど湿度を上げるようにしましょう。感染対策に適した湿度は40~60%です。それ以上の湿度はカビの原因となり、アレルギーや肺炎などを引き起こします。結露を放置しておくとカビが発生しやすくなるので、適度に水滴を取り除くようにしましょう。換気やエアコンの温度を上げすぎないようにすることも結露を予防するポイントです。

水分摂取とバランスの良い食事を
 体内の水分が減ると、ウイルスを外に出すはたらきが弱まります。喉が渇く前に定期的に水分を摂るようにしましょう。
 バランスの良い食事と質の良い睡眠も大切です。とくに、腸内環境を整えて免疫力を高められる納豆やキムチ、チーズなどの発酵食品がお勧めです。
 睡眠の質を高めるには寝る1~2時間前に40℃程度の湯船に15分程度つかるとよいです。足先が冷えて眠れない方は、足首を温めるレッグウォーマーや寝る前までに電気毛布や湯たんぽで布団を温めて、寝る時には切るようにしましょう。
 冬はさまざまな感染症にかかりやすい季節です。日頃の感染対策を意識して、師走の忙しい時期を元気に過ごしましょう。

◇「健康のいずみ」12月号(2023年12月5日/第600号)より

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