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お口のケアでオーラルフレイルを予防しましょう
毎年6月4日からの1週間は、歯と口の健康週間です。最近では80歳で20本の歯を残すだけではなく、口の衰えを意味するオーラルフレイルの予防が注目されています。
オーラルフレイルは滑舌の悪化、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食べ物の増加、口の乾燥など些細な機能の低下から始まり、歯の喪失や飲み込みの衰えなどを引き起こします。口の中の細菌が増えると虫歯や歯周病だけではなく、誤嚥性肺炎や認知症など全身の疾患を引き起こす要因にもなります。口の衰えから会話や食事が面倒になり、運動機能の衰え、気分の落ち込み、閉じこもりなど、身体や心、社会生活にも影響を及ぼします。
些細な口の衰えや栄養不足に気がついたら早めの対策が大切です。
オーラルフレイルを予防・改善するには
1.歯磨き
毎日歯磨きや入れ歯の手入れをしましょう。
2.よく噛む
柔らかいものばかりを食べていると噛む筋肉が衰え、よりいっそう噛む力が衰えます。
毎食よく噛むようにしましょう。
3.口周りと舌の運動
口と目を大きく開けたり閉じたりします。
次に口を閉じながら口唇の内側に沿って舌で大きく円を描くように左右に回します。最後に舌を前に出して10秒キープしましょう。1日に3回以上が理想です。
4.早口言葉
舌の動きの改善や口周りの筋肉を鍛え、滑舌の改善につなげられます。特に苦手だと感じる早口言葉を練習してみましょう。
5.適した入れ歯の使用
入れ歯が必要なのに使わないでいると、食べるものが制限されて栄養が偏ったり、残された歯が傾いたりしてしまいます。歯が減ったり入れ歯が合わなくなったら、早めに歯科医に相談しましょう。
6.定期的な検診と受診
大人になると虫歯になっても痛みが出ないことがあります。症状がなくても定期的な歯科検診と、症状があれば速やかな受診を心がけましょう。
心身共に健康的な社会生活を送るために、全身の健康につながる口の健康をぜひ意識してみて下さい。
◇健康のいずみ 第546号(2019年6月5日)より
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