バランストレーニングに挑戦!:暮らしの健康教室

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ちょっとの時間を使って、つまずいても転ばない身体づくりを

10月第2月曜日は体育の日です。最近、つまずきやすくなっていませんか?筋力や瞬発力は年齢とともに低下していきますが、特にバランス力の低下は顕著となります。バランス力は目からの情報を感知する視覚、耳の器官の一つで平衡感覚を感知する前庭覚、身体の位置や運動の状態などを感知する深部知覚によって保たれています。バランス力の低下は、少しのつまずきで体勢を崩して転倒、打ちどころが悪ければ骨折につながります。バランスを保つ力とバランスを崩しても立て直せる力の維持が大切です。

バランス力キープの運動メニュー

バランス力を落とさないよう、日々の中で少しずつ鍛えていきましょう。鍛える際には、壁や椅子の背もたれの近くなどバランスが崩れてもすぐ身体を支えられるような場所で行ってください。まずは目を開けたまま片足を上げ、30秒ほどそのままの姿勢を保ちます。その際、背筋を伸ばしてお腹に力を入れ、できるだけ上げた足の腿と床が平行になるよう意識します。反対の足も同じように行いましょう。次に足を肩幅程度に開き、つま先上げとかかと上げの運動をそれぞれ10秒ずつ行います。
できれば毎日、歯磨き中や駅のホーム、エレベーター内などちょっとした時間や場所を見つけて、行っていくようにしましょう。裸足での歩行は、足裏からの情報をより多く脳に伝達させることができ、バランス力が鍛えられます。暖かい日の家の中では、ぜひ裸足で過ごすようにしてみてください。
また十分な睡眠も大切です。睡眠不足は脳の働きが鈍って視覚情報の処理を衰えさせ、ふらふらとした歩き方になってしまいます。しっかり睡眠をとり、脳が休まる時間をつくりましょう。猫背の姿勢は、バランス力を保つうえで大切な体幹の筋力を衰えさせます。常に姿勢を意識して生活するようにしてみてください。
バランス力を鍛えると、姿勢の改善や運動能力を高める効果もあります。日々の生活を見直して、ふらつかない身体、つまずいても転ばない身体づくりをしていきましょう。

◇健康のいずみ 第550号(2019年10月5日)より

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