コロナと熱中症:暮らしの健康教室

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感染対策と熱中症対策を上手に両立しましょう

新型コロナ感染はまだまだ注意が必要ですが、これから夏に向けては感染予防と熱中症予防を並行して行っていく必要があります。

夏のマスク着用の注意点

暑い中でのマスクの着用は、暖められた空気を再度身体に取り込むことになり、身体の熱がこもりやすくなります。冷感素材や速乾性の夏用マスクを着用するか、同様の効果がある生地をマスクの内側に挟むとよいです。
またマスクをつけていると湿度で喉の渇きを感じにくくなります。
喉が渇く前に飲むということを意識して、こまめに水分摂取を行ってください。

運動中のマスク着用は、熱中症のリスクを上げます。人が少ない涼しい時間に行うか、マスクを着用しながら行う場合は、軽い運動程度にとどめましょう。とくに夏までに汗をかく機会の少なかった方は、軽い運動から始めて徐々に身体を慣らしていってください。また運動直後にコップ1杯の牛乳を摂ると、体温調節機能を向上させます。

家の中で涼しく過ごす工夫

家の中では換気もしつつ、涼しく過ごす工夫をしましょう。気温が高くない日は部屋の両側の窓を開け、風の通り道を作ります。構造上難しい場合は、扇風機を窓に向けて回しましょう。午前中や日が沈んだ後に、玄関やベランダなどへの打ち水も、部屋の中に涼しい空気を取り入れる効果があります。
気温が高い日は我慢せずに、エアコンを使用してください。ただしエアコンをつけた状態でも換気は必要ですので、定期的に窓を開けて換気をするようにしましょう。外気と室温の差が大きすぎると身体に負担がかかるため、室温は28度くらいがよいです。

食事での工夫

すいかやナス、ゴーヤなどの夏野菜は身体を冷やす効果があります。しかし、冷房や冷たい物の摂りすぎで身体が冷えているときは、香辛料や生姜、カボチャなど身体を温める食品を摂りましょう。とくに納豆やキムチなどの発酵食品は身体を温めつつ免疫力を高める効果もあります。
感染対策と熱中症対策を両立させて、安全で元気に夏を乗り切りましょう。

◇健康のいずみ 第559号(2020年7月5日)より

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