マスクのトラブルを予防しよう:暮らしの健康教室

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耳の負担を避けるさまざまな工夫を

 冬は寒さと乾燥によって、さまざまな感染症が流行しやすい季節です。そのためますますマスクが手放せなくなりますが、長時間のマスク着用は耳や肌のトラブルの原因にもなります。

耳への負担を軽減する方法

 顔の大きさに合わないマスクや強すぎるゴムは耳の後側を圧迫し、痛みの原因となります。とくに眼鏡やゴーグルなどをマスクと併用して使用されている方は、耳への負担が増えて痛みが起こりやすくなります。マスク着用時に耳の痛みを感じる場合は、一回り大きいマスクを選ぶか、着用前にゴムを少し伸ばしてからつけるようにしましょう。またゴムが直接当たらないように、ガーゼなどの柔らかい布を耳とゴムの間に挟むか、ゴムの幅が広いものを選んでみるのも良いです。
 最近では首や頭の後ろでマスクのゴムをとめて、耳の負担を避けるグッズもあります。
 手に入らない場合は、飾りのついたヘアゴムをマスクの片側に結び、もう片方のゴムをヘアゴムの飾りにひっかけることでも代用ができます。
 長時間のマスク着用は耳の後側に炎症を起こすこともあります。
 炎症を予防するためには、洗顔後に使うスキンケア用品を耳の後側まで塗るようにしてください。炎症はマスクのゴムの摩擦が原因です。スキンケア用品の油分で摩擦を減らすことができます。

痛みのあるときのケア

 耳が痛くなってしまったときは、耳を前に折りたたんで耳の付け根をなぞるようにマッサージします。次に耳を上下横に優しく引っ張ります。最後に耳より上の頭部をマッサージするようにすると痛みを軽減させることができます。
 マスクが当たる部分は肌荒れやかぶれが起きやすくなります。マスクは毎日清潔なものを着用し、帰宅後は速やかに顔を洗いましょう。マスクの素材によって肌が荒れる場合は、コットンなど肌に優しい素材を選ぶか、それらをマスクの間に挟むと良いです。
 マスクが手放せない時代だからこそ、マスクによるトラブルも感染も予防していきましょう。

◇健康のいずみ 第564号(2020年12月5日)より

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