冬の頭痛にご用心:暮らしの健康教室

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適度な運動と、十分な睡眠を心がけましょう

緊張性頭痛

 一年のうちでもっとも寒いこの季節は、頭痛が起こりやすい季節です。冬は寒さで血流が悪くなり、肩こりが起きて頭痛の原因となります。パソコン作業など長時間同じ姿勢で過ごすと、肩がこって頭痛を引き起こします。また暖かい部屋から寒い外に出るなど、急激な寒さは頭や肩周りの筋肉を緊張させ、頭痛の原因となります。ゴーグル・アイシールドを常時着用している方や、目の見えにくさを感じている方も眼精疲労から肩こり、頭痛が生じる恐れがあります。このように筋肉が緊張して起こる頭痛を緊張性頭痛と言います。

ストレスや疲労による片頭痛

 一方、片頭痛と呼ばれる頭痛は、ストレスや疲労が原因の一つと考えられています。また寒い外から暖かい部屋に入るなど、血流が良くなることでも痛みが生じることがあります。痛みがあるときは光や音、匂いに敏感になることが特徴です。

頭痛の予防や対処法

 緊張性頭痛を起こしやすい方は、長時間同じ姿勢での作業は避けて、1時間に1回は席を立つなど別の動作を挟みましょう。難しいときは、肩回しや首を左右に倒す運動をこまめに行ってください。
 また湯船につかって身体をしっかり温めるのも効果的です。
 片頭痛を起こしやすい方は、痛む部分を冷やすとよいです。また、コーヒーやココア、緑茶などカフェインを含んだ飲み物で、痛みの軽減が期待できます。チーズやワインは、片頭痛を引き起こすことがあるので避けましょう。
 どちらの頭痛の場合も寝不足や運動不足は大敵です。ストレッチやウォーキングなどの適度な運動と、十分な睡眠を心がけましょう。ただし寝すぎは片頭痛の原因となるので要注意です。
 頭痛はさまざまな原因で起こります。今までにない激しい頭痛や麻痺やしびれが伴う頭痛、発熱や体重減少など別の症状もみられる場合はすぐに受診するようにしてください。
 日ごろから頭痛の対策をしっかり行い、寒い冬も快適に過ごしましょう。

◇健康のいずみ 第566号(2021年2月5日)より

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