浅い呼吸は、自律神経の乱れなどに影響します
5月9日は呼吸の日です。呼吸はふだん無意識のうちに行っていますが、緊張や不安などで呼吸が早く浅くなることがあります。これは脳内の呼吸と感情を司る部分が同じ場所にあるためで、感情と呼吸はそれぞれ影響し合っています。
浅い呼吸が続くと、自律神経の乱れや呼吸関係の筋肉の凝りや衰えによる息苦しさ、便秘など身体にも様々な影響を及ぼします。
呼吸筋のストレッチを
呼吸筋の衰えは加齢や運動不足、姿勢の悪さなどが原因です。ふだんから呼吸筋のストレッチをしていきましょう。まずは背筋を伸ばして正しい姿勢を意識してください。息を吸いながら肩を上げ、吐きながら下ろします。次に両手を前に組み、息を吸いながら手と身体をできるだけ遠ざけるような感覚でストレッチを行います。元に戻しながら息を吐きましょう。手を後ろに組んで、息を吐きながら胸を広げるように伸ばし、吸いながら元に戻します。どのストレッチも呼吸を意識しながら行うことがポイントです。
寝る前は膝を立てて横になりながら口をつぼめ、お腹に目いっぱい空気を入れる感覚でゆっくり呼吸をします。呼吸筋がほぐれつつリラックス効果も得られるため、寝つきの改善にも役立ちます。
深呼吸や鼻歌もお勧め
その他、深呼吸や鼻歌もお勧めです。深呼吸はまずこれ以上吐き出せないくらい息を吐ききってから始めましょう。深呼吸は呼吸筋が鍛えられるだけでなく、血圧上昇を抑える効果や姿勢の改善、リラックスなどの効果もあります。ストレスのたまったときや緊張しているときなど、気持ちを落ち着けたいときにも行ってみてください。鼻歌はできるだけワンフレーズを一息で歌ってみましょう。
呼吸は心や身体と密接な関係があります。
新鮮な空気を取り込んで、心も身体も元気に春を満喫してください。
◇「健康のいずみ」5月号(2022年5月5日/第581号)より
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