まずは腰を痛めない正しい姿勢を意識しましょう
4月20日は腰痛(42)ゼロ(0)の語呂合わせから、腰痛ゼロの日です。腰は身体を表す月(にくづき)と要(かなめ)という漢字が表すように、腰は身体の健康の要ともいえます。
腰を痛めない正しい姿勢
これまでに経験したことのない強い腰痛や足のしびれを伴う腰痛が現れた場合は、すぐに医療機関にかかってください。腰を痛めないためには、日頃からの正しい姿勢が大切です。
正しい姿勢とは、壁を背にして立ったときに、後頭部・背中・お尻・かかとが壁についており、背中と壁の間に手のひら1枚分の隙間が空いている状態です。座っているときは、椅子に深く座って背もたれに当たらないように背筋を伸ばし、膝とつま先がどちらも正面を向いている姿勢です。頭は天井から糸で引っ張られるイメージで身体の真上におき、軽く顎を引きます。正しい姿勢でいると自然と腰を支えるのに必要な腹筋や背筋などが鍛えられ、腰痛予防につながります。
腰に負担のかかる姿勢にも注意が必要です。床から物を持ち上げるときは膝を曲げて腰を落とした姿勢で持ち上げ、くしゃみをするときは机や壁に手をつくか、背筋を伸ばすようにするとよいです。
食事、運動など日常で気をつけたいこと
骨粗しょう症も腰痛の原因の1 つです。乳製品や小魚などのカルシウム、鮭や干しシイタケなどのビタミンDを積極的に摂るようにしましょう。夏は木陰で30分程度、冬は1時間程度の日光浴も効果的です。
ストレスも腰痛の原因となります。適度に気分転換を図り、ストレスをためすぎないようにしましょう。
強い痛みがあるとき以外は、適度な運動もお勧めです。水泳や水中ウォーキングは足腰に負担をかけずに運動をすることができます。正しい姿勢を意識したウォーキングもよいです。四つん這いの姿勢で背中を丸めたりそらしたりするストレッチや、椅子や床に座った状態から腰を後ろにひねるストレッチもお勧めです(図)。
腰痛予防対策で、痛みのない快適な生活を過ごしましょう。
◇「健康のいずみ」4月号(2024年4月5日/第604号)より
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