消化の促進・口の中の清潔など、重要な役割あり!
11月28日は11(いい)28(つば)の語呂合わせでいい唾液の日です。唾液には食べ物の消化を助けるだけでなく、味を感じやすくさせたり、口の中の汚れを洗い流して細菌の繁殖を抑えたりなど、口の中の清潔を保つ役割もあります。
唾液は通常1日に1000~1500mL分泌されます。しかし、加齢やストレス、脱水や貧血などの影響で唾液の分泌量が減少する場合もあります。分泌量は1日の中でも変化しており、睡眠時はもっとも少なくなっています。
唾液の量を増やすには
唾液の量を増やして、口の健康を保っていきましょう。食事をよく噛んで食べると、噛む刺激で唾液の分泌が促されます。とくに朝は唾液の量が少ないので、朝食をしっかり摂ることが大切です。酸味の強いレモンや梅干し、噛み応えのあるガムやドライフルーツ、唾液の分泌を促す成分が含まれている昆布や納豆などを食べることもお勧めです。
唾液の成分は99.5%が水分です。唾液の材料となる水分が不足していると唾液量も減ってしまうため、こまめな水分摂取も大切です。
唾液腺マッサージ
唾液は唾液腺と呼ばれる部位から分泌されます。唾液腺をマッサージすることで、唾液の分泌を促すことができます(図)。口の中が潤い、口周りの筋肉をほぐすこともできるため、食事前や朝以外にもリラックスしたい時や歌を歌う前などに行うとよいです。
舌を動かす体操も効果的です。舌を上下左右・前方に動かす運動や、歯茎をなめるように大きく右回り左回りに回す運動、できるだけ大きく口を開けながら「あいうえお」と声に出す運動などもお勧めです。
ストレスは自律神経を乱れさせ唾液量を減少させます。ご自身に合ったリラックス法を取り入れてストレス発散をしていきましょう。
食事をおいしく摂るためだけでなく、全身の健康のためにも唾液は重要な役割を果たします。唾液を充分に出せる生活習慣を意識してみてください。
◇「健康のいずみ」11月号(2024年11月5日/第611号)より
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