ナースエッグフェスティバルが開催されました
イベント11月18日(土)にナースエッグフェスティバル(通称NEF)が開催されました。
NEFは関東の民医連の奨学生が学習・交流する場として毎年開催されており、今年も東京・神奈川・千葉・茨城・栃木の一都四県から多くの看護奨学生が参加しました。
今回のテーマは「災害看護って何するの?–被災者のために私たちができること–」です。
日本は地震や台風、大雪、火山噴火などが起こる災害大国です。災害が起こった時に、自分たちに何ができるのかを多くの看護学生が学びたいということからこのようなテーマとなりました。
また、今回の実行委員長は法人の奨学生が務めてくれました。
講義は社会医療法人芳和会 看護・介護統括部長 川上和美氏が担当して下さり、自身が体験した熊本地震での様子をお話ししてくださいました。
熊本地震は2016年4月14日にマグニチュード6.5(震度7)、その2日後にもマグニチュード7.3(震度7)が発生し、18万人が避難しました。
医師や看護師、自衛隊など多くの支援者が被災地に行き、被災者を支援していました。診療や処置を行うのはもちろんですが、療養環境を保つため、医師も率先してトイレ掃除を行いました。職種に関係なく、自身ができることを行っている姿に参加学生は胸を打たれていました。
実際に災害が起こったら「自分には何ができるか?」という視点で考える場面が多々あり、学生達はただ講義を聞くだけでなく、当事者の目線から事例をとらえる事が出来ていました。
講義終了後はグループディスカッションを行い、災害が起こった時に看護学生として、また、人として何が出来るかを話し合いました。「災害看護の知識を身につける」「被災者の話に耳を傾ける」「足浴をしてあげたい」「現場の片づけなど、復興のお手伝いをしたい」など様々な意見が出されました。
最後に講演の感想を発表したり、川上氏に質問したりと活発な交流を行うことができました。
参加した学生の感想
- 災害看護について学び、自分にもできることがいろいろあるということがわかりました。生涯学習者としての責任をもち、臨機応変に対応できる知識と経験を積んでいきたいなと思いました。
- 災害看護について実際の話を聞くことができ、さらに、仲間と意見交換することで、今の自分に必要なことやできることを考えられ、今後起こる可能性のある災害への備えとそれに対する学習のモチベーションが上がりました。
今年度もオンライン開催だったので、来年は直接顔を合わせて交流を深められたらと思います。