5階東病棟「印象に残った患者さんとの関わり」
若手看護師私は立川相互病院の5階東病棟で、看護師2年目として働いています。5東病棟は、呼吸器消化器の内科病棟です。胃・大腸カメラなどの内視鏡検査を受ける方や、気胸などで胸腔ドレーンを挿入し管理している方、在宅酸素を導入する方などが入院しています。また、癌患者さんも多く、抗癌剤の治療や苦痛緩和のために麻薬や鎮静剤を使用する方もいます。
1年目は分からないことが多く不安なことも沢山ありましたが、先輩方の手厚いご指導のおかげで頑張ることができました。
これまで沢山の患者さんと関わり、多くの事を学ばせていただきました。その中でも、肺癌末期で気管切開にて呼吸管理をしている患者さんが印象に残っています。気管切開にて酸素化は良好でしたが、本人の呼吸困難感が強く麻薬と鎮静剤を使用し苦痛緩和に努めました。しかし、中々苦痛緩和につながりませんでした。そのため、日々医師や看護師、薬剤師などの多職種でカンファレンスを行い、どうしたら楽に過ごすことが出来るか薬剤の変更や薬剤使用量の調整などをしていきました。受け持ちした当初は呼吸苦でつらそうにしている患者さんを目の前に、何をしたら良いのか不安や戸惑いが強かったです。しかし、カンファレンスで医師や先輩方が日々最善策を考えている姿をみて、患者さんが残された時間を穏やかに過ごすにはどうしたら良いか、具体的に考えるきっかけになりました。私は疾患や症状について学び直し、患者さんの変化に気づけるよう意識しました。痰の
貯留による苦しさであれば吸引を行い、酸素化に問題なく呼吸苦がある場合は麻薬を一時的に多めに投与し、苦痛緩和に努めました。その結果、最期は穏やかな時間を過ごすことが出来ました。
まだまだ、知識や技術不足で患者さんのためにできることは少ないかもしれませんが、今後も患者さんに寄り添う気持ちを忘れずに関わっていきたいです。