透析室「印象に残っている患者さんとの関わり」
若手看護師私が働いているのは外来透析です。慢性腎不全で週3回血液を浄化するために通院している患者さんを看護しています。
その中で印象に残っているのは、穿刺に対する恐怖が強く、ネガティブな発言を繰り返している患者さんです。
この患者さんは透析を始めて数年経過していますが、シャントの発達状況が悪く、狭窄を繰り返し2ヶ月~3ヶ月に1度血管拡張を行っています。
透析中はおだやかに過ごされていますが、穿刺に対する恐怖がとても強く、スタッフに声を荒げたり、時にはネガティブな発言を繰り返していました。
看護師としても穿刺の失敗を減らし、恐怖心を少しでも緩和できるようエコー下穿刺を行い、血管を確実に捉えられるよう努力し失敗なく穿刺できることが増えていました。
また、穿刺の恐怖や不安で医師と看護師、患者さんと3者面談を行いました。
その後は、以前のような声を荒げたり、ネガティブな発言は無くなりました。
外来透析では患者さんの生涯を見ることになります。そのため、対応が困難な患者さんも長い目で見ていく必要があります。
患者さんの気持ちをくみとることは難しく、医師などチームで患者さんに向き合うことが必要だとこの患者さんから学びました。