活動報告 ACTIVITY

あきしま相互病院 3階さくら病棟「印象に残っている患者さんとの関わり」

若手看護師

 私はあきしま相互病院3階さくら病棟に勤務しています。療養病床と地域包括病床があり、主にお看取りやショートステイの患者さんが入院している病棟です。

 看護師として働く中で、印象に残っている患者さんがいます。その方はもともと間質性肺炎で余命は長くないと言われており、長期療養目的として入院してきました。家族から予後について本人にはっきりと伝えておらず、本人としては状態が改善すれば自宅に戻りたいという気持ちが聞かれていました。そのまま様子を見ていても状態は悪くなっていく一方なので、本人・家族と話し合い数日間自宅へ戻ることを目標に退院支援を行いました。もともと不安症がある方だったので、退院日が近づくにつれ不安が増強していき、直前になりやはり帰れないと本人の拒否が強くなり、退院は一旦中止になりました。その後2ヶ月ほどたち、再度自宅退院したいとの希望が聞かれ、数日間だけでしたが無事に自宅で過ごすことができました。帰ってきた患者さんは笑顔が見られ、以前よりも活気が戻った様に感じました。その後、徐々に全身状態が悪くなっていき、亡くなられました。最期に娘さんとお話ししたときに「あのとき家に戻れて本人も嬉しかったと思う。本当によかった。最後までありがとうございました。」と言ってもらえたのが、とても印象に残っています。

 看護師は日々業務に追われる大変な仕事ですが、その中でも患者さんやご家族の笑顔にとてもやりがいを感じられます。今後も患者さんの希望に寄り添える看護師を目指していきたいです。

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