活動報告 ACTIVITY

4階西病棟「印象に残った患者さんとの関わり」

若手看護師

私は、立川相互病院で勤務している2年目看護師です。

私が印象に残っている事例は、誤嚥性肺炎80代男性との関わりです。誤嚥性肺炎の治療として炎症が治まるまで絶食対応、補液、抗生剤投与が行われました。しかし唾液でさえ誤嚥してしまい、治療を継続しても改善が難しいとの判断となりお看取り方針となりました。入院が長期化し、絶食だったため次第に患者さんから「水を飲みたい。コーヒーを飲みたい。」と訴えがでるようになりました。お話を伺うと、「昔からコーヒーが好きで、自宅で過ごしていたときには11杯コーヒーを飲んでいた」と教えてくださいました。コーヒーのお話をしているときは素敵な笑顔が見られたため、なんとか患者さんの希望を叶える方法はないのかとチームで考えました。

看護師だけでなく医師や言語聴覚療法士にも相談を行い少量ですが、でとろみをつけたコーヒーを提供しました。コーヒーを口にした患者さんに笑顔が見られました。患者さんも、ご家族の方も笑顔になり「良かったね。美味しいね。」と声を掛けていました。

この経験を通して、患者さんの思いに答えるために看護師だけでなく、他職種と連携することでより良い看護を提供することができることに気づけました。また看護師として患者さんのリスクだけを見て患者さんの思いを否定するのではなく、多角的に物事を捉え、その人の思いに寄り添った看護を提供していく大切さを学ぶことができました。

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